野球がベースボールを制した日
WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で日本は2連覇した。
号外も出回り、日本中が歴史的な勝利に沸きまくった。
ついでに日経平均株価も8,500円を回復した。まさにご祝儀相場の様相である。
ここ1か月、WBCに熱中した。
今やアジアの二強から、世界の二強となった韓国という格好の刺激剤(?)があるから、
尚更に力が入った。
特に3月24日の二次大会決勝は、早朝の5時から試合終了の午後3時までTVに釘付けとなった。
天下分け目の歴史的決戦、しゃあんめぃと、言いわけにならない言い訳をして、プシュッとばかり、
朝から缶チュウハイなどを飲むものだから、全く仕事にならなかった。
勝っても疲れたから、負けたらどういう状態になったかと思うとゾッとする。
第二回となるWBCでは日韓の力は抜きんでていた。
日本は韓国に対しては3勝2敗と僅差だったが、キューバに零封で2連勝し、
準決勝ではベースボール発祥の国・米国を撃破した。
これまでの野球王国を連破したことで、2009年3月24日は
「(日本の)野球がベースボールを制した日」には違いなかった。
今回、第二回のWBCで明らかになったのは、野球の世界でも情報・人材が自由に行き交う
グローバル化が起きていた点である。
世界経済に起きたのと同様に、世界の野球も”フラット化”に向かう流れとなっている。
野球後進国・オランダが、ほとんどMLB(米大リーグ)の選手で占めるドミニカ共和国を破って
二次ラウンドに進出した。
また一次ラウンドでは中国、イタリア、豪州が1勝を上げ、新興国のレベル向上を印象付けた。
日本は米国に勝利した。
しかし米国代表チームは、多数の大リーグ有力選手が辞退したのに加え、メジャー各球団は
所有する選手の消耗を避けようと選手を出し渋った。
結局、米国球界は冷徹なビジネスでしか動かなかったということになる。
米マスコミの論調は、
「米国での最高のコンテンツは『ワールド・シリーズ』であってWBCではない。
国を挙げた日韓の決勝進出はある意味当然だ」。
しかしその言い方は明らかに負け惜しみ。
WBCをサッカーのワールドカップ(W杯)のように仕立て、米国主導のビジネスの場に醸成しようと
したのは米国だったのではなかったか。
世界経済の急激な落ち込みで「内需」に頼れなくなったかった米国が、「外需」に真剣に目を
向けなければWBCの価値観・存在感は小さくなっていく。
次回までの4年間は米国がWBCに対する考えを改める良い機会にはなる。
世界が「グローバル(地球的規模の)」という意味を「米国型を踏襲する」と解釈したまま邁進した
ことで起きた100年に1回の世界的大恐慌ではあった。
日本も「米国も失敗するかもしれない」という懸念が微塵もないまま、(利益を最優先する)米国型に
追随、日本独特の美風だった習慣・手法を徐々に消し去ってきた。
2連覇という偉業を成し遂げた日本は、世界の王者として堂々と意見を具申すべきである。
最後に、ヤンキースの背番号55番、北陸の星・ゴジラ松井に一言。
原代表監督やイチローからの出場要請を断ったツケはデカイよッ。
もう二度と、日の丸を背負って、WBCの晴れ舞台に出る機会はない。
(北陸独特の)事勿れ主義! ヤンキースが何だ! 怪我が何だ!
球団に何言われたっていいじゃないか! どうせトレードに出されんだろ!
ゴジラが出てればな、って思う機会が何度もあったけど、もういい。
日本のファンはゴジラの(二度にわたる)引っ込み思案にあきれ果てている。
後になって後悔するのは自分自身だよ、ゴジラ様。
