新年につき、青柳事務所が発行する『びー・だぶりゅー・れぽーと』第533号の
「年末恒例長期分析特集」の中から、銘柄を抜粋して掲載します。
ご興味ある方はどうぞ。
●ドル円為替の長期的分析
-一気の下押しから小反発。
背後の萎む形態を意識する展開。
下離れの意志は薄いものの、先行スパンの中での動き。上値は重い。
当面の下値は確認も、長期戦略は「戻り売り」が基本か-
①ドル円の月足は15ヵ月サイクルが機能しているようです。
6月22日の124.14円を頭に長めの陰線を引いて先行スパンに突入から3ヶ月のもみ合いを経て、
一気に下押ししています。結果的に「99年11月以降の上昇の流れ」が途切れています。
形態の変化を先取りする展開で、本欄が想定した流れになってきました。
②99年11月30日の101.35円と04年12月2日の101.83円で長期ダブルボトムを形成、
超長期的な下値は固まっています。中期的に重要な分水嶺は、
(2003年後半から2005年前半までの高値であった)2004年5月14日の114.80円と、
安値の4月2日の103.68円の半値の109.24円、
および03年8月1日の120.69円と03年5月19日の115.10円の波動倍返しの109.51円。
③06年5月の下落局面では同上レベルの05年8月の109.05円と同9月の109.08円で構成される
ダブルボトムを試しに行く動きとなっています。
07年の上昇は同上ダブルボトムに近似する同5月17日の109.02円をベースとしていますが、
同上124.14円で頭打ちから、上昇の原点を下抜ける展開となっています。
④05年12月4日の121.40円、および07年1月29日の122.20円に面合わせから上抜けたことで、
02年6月の125.85円、10月の125.65円、12月の125.55円を目指す流れになりました。
しかし同上レベルは頑固に機能する結果となっています。
⑤当面の下値のメドは1月29日の122.20円と3月5日の115.19円の波動倍返しの108.18円。
6月22日の124.14円と3月5日の1115.19円の波動倍返しの106.24円。
6月22日の124.14円と8月17日の111.60円の99.06円。
⑥本欄では、1年超前から形態の変化に伴う円高・ドル安の流れを想定してきましたが、
07年7~8月の円高・ドル安の流れ、特に8月につけた大陰線の影響が残る展開となっています。
02年後半から03年以降の反落地合いの再現の可能性を秘めています。
特に08年初にかけ、先行スパン切替ポイントに対峙します。
11月27日の107.29円で当面の下値を確認する態勢ですが、以降の形態を考えれば、
更に円高・ドル安の流れが進行する可能性を含有しています。
⑦いずれにしても円は『形態の変化に従順に反応する』のが特徴です。
サイクル転換後の最初の月=10月の動きにもその徴候が見られます。
上記⑤で検証したように、106円を割込めば、100円割れの可能性が出てきます。
08年の戦略としては「戻り売り有利」と見るしかないようです。
●日経平均株価の長期的分析
-15,000円跨ぎの小動き。
18,000円台のトリプルトップで頭打ち。谷間を覗き込む状態。
背後の上昇する先行スパンを意識も、明らかに失速感。
更なる下落の可能性を含有する展開-
①月足は12ヶ月サイクルが機能しているようです。
サイクル転換月の06年4月の17,563円を頭にした下押しを先行スパンが下支え、
同6月の14,045円を底に反発、07年には18,000円を回復しています。
② 同上14,045円を底とする07年の反発も、2月の18,300円、6月の18,297円、7月の18,295円で
トリプルトップの形態となり、18,000円台での攻防にも疲れが見られる展開となっています。
11月の15,000円割れから小反発してはいますが反発力は鈍く、12月は15,000円跨ぎの小動きと
なっています。
③上昇する先行スパンに追随しようとする意志、および15,000円割れを回避しようとする意志は
見られますが、18,000円台で頭打ちとなったことで、追随に疲労感が見られます。
02年5月の12,081円と04年4月の12,195円で構成される長期ダブルトップを上抜け後騰勢が
増幅する展開となってきましたが、「底の深い谷底」VS「上昇する先行スパン」のせめぎあいから、
陰線中心で、下押しが先行する展開になっています。
④長期的な上値のメドは06年6月の14,045円と06年4月の17,563円の波動倍返しの21,081円。
値段的な上値のメドとしては、00年5月の18,586円、99年7月の18,623円、そして2000年4月の
20,833円。03年4月28日の7,603円×3=22,809円も重要な上値のメドとなります。
⑤史上最高値の89年12月29日の38,957円の五分の一の7,791円を下回る同上7,603円からの
反転となった結果、超長期的な底値を打ったと断定してもよさそうです。
また04年5月17日の10,489円と05年4月21日の10,770円でダブルボトム形成、下支えする態勢と
なっています。10,489円×2=20,978円も重要な上値のメドになります。
⑥18,000円でのもみ合いから反落となったことで、今後は重要なレジスタンスとして機能する態勢。
15,000円割れを回避しようとする態勢ですが、頭打ち感は否めず、谷底に向け更なる下落となる
可能性を含有しています。
当面の下値のメドは06年6月の14,045円ですが、同レベルを下抜けた場合、下落が加速する可能性
は念頭におかねばならないようです。
⑦2006年後半からの“谷底の綱渡り”状態が解消し始めていますが、急激の失速、
先行スパン下抜けとなる可能性を含有しています。
その意味からも2008年前半の動きは重要なポイントになるようです。
戦略的には18,000円台での頭打ち感が顕著で、「戻りは売り」と見るのが順当なようです。
●東工取金の長期的分析
-3,000円を挟んだもみ合い。
形態徐々に整備も、依然として乖離拡大。
上昇する先行スパンを意識も、本格機能せず。
2,300円台のダブルボトムで下値固める。ただ神経質な地合いは不変-
①月足は14ヶ月サイクルが機能しているようです。
00年11月8日の908円を底とする上昇で98年4月以来約4年振りの先行スパン上抜けとなった
流れが継続、2007年前半は総じて06年5月に到達した2,587円を中心とした展開となりました。
しかし9月、10月の長めの陽線2発で勢いがつき、11月には3,000円に到達しています。
②歴代の底値から見た高値のメドは99年9月16日の836円×3=2,508円、
00年11月8日の908円×3=2,724円。
歴代の高値としては、1991年の2,084円、1990年3月の2,124円、1997年8月の2,427円、
1983年2月の4,060円、1982年9月の4,326円、そして“歴代のお化け”1980年1月の6,495円。
③現状は上記1990年3月の2,124円、97年2月の2,427円、908円×3=2,724円をクリアした結果、
値段的な大きなメドは4,000円ということになります。
④03年2月5日に到達した1,489円は、ここ10年で最重要ポイントとなっていた経緯あり、
04年10月に同レベルを上抜けたことで、騰勢が増幅する展開となっています。
従って1,489円×2=2,978円≒3,000円も大きな上値のメドとして浮上します。
⑤下値に関しては、02年3月8日の1,165円と7月29日の1,150円で構成されるダブルボトム、
および02年11月11日の1,223円と03年4月8日の1,225円で構成されるダブルボトム、
04年2月4日の1,349円、6月10日の1,351円で構成されるダブルボトムと、
段階的に下値を固める態勢となっています。
⑥ここ2年の動きでも、2006年6月の2,079円、10月の2,143円、2007年3月の2,378円と
段階的に切り上げています。
⑦一方、(長期的に見た)下値に関しては00年11月8日の908円を中心に、
00年5月31日の924円と01年2月16日の947円でトリプルボトム形成、1,000円以下の動きを
約2年以上繰り返したことで、“10年単位”の下値は固まったと思われます。
⑧総体的には99年9月16日の836円を底とする上昇の流れは継続しています。
07年3月の2,378円と8月の2,389円で構成されるダブルボトムはサポートと機能しており、
今後の大きな下値になる気配となっています。
⑨3,000円の大台をクリアした結果、アク抜け感・到達感があるのは否めません。
先行スパンが本格機能していない状態で、反落リスクが顕著になっています。
歴史的な上昇局面とは言え、単純な買い追随はでき難い地合いです。
形態に絶対要因がない中で、08年も神経質な展開になるようです。